この記事では、ヤマハ音楽教室の小学生コースの選択についてお話します。
こちらの記事は
- 現在、ヤマハ音楽教室の幼児科に通っている方
- これから幼児科に通おうと思っている方
向けの記事です。
※こちらはヤマハ音楽教室幼児科を修了した方のみ進級できるコースです。
小学生からヤマハ音楽教室を始めようと思っている方は、
→ヤマハ音楽教室公式HPジュニアスクールを参考にして下さい。
どのコースを選ぶかで、レッスン内容やレッスンのレベルが異なります。
この記事を読んで、しっかり判断していきましょう。
小学生の母で、ヤマハ音楽教室に7年間通っています。
小学生コースの経験者が、生徒の目線から口コミします。
ヤマハ幼児科修了後に小学生が進級する5つのコース
幼児科修了後に小学生が進級するためには、コースを選択する必要があります。
ヤマハ音楽教室|小学生5つのコース
選べるコースは次の5つです。
ヤマハ音楽教室|小学生のコース
コース名 | レッスン | レベル |
ジュニア専門コース | グループ・個人併用 | ★★★ |
ジュニア総合コース | グループ・個人併用 | ★★☆ |
ジュニアピアノコース | 個人 | ★★☆ ~★☆☆ |
ジュニアエレクトーンコース | グループ or 個人 | ★★☆ ~★☆☆ |
ジュニアアンサンブルコース | グループ | ★☆☆ |
小学生のコースは5つに分かれており、レッスン内容が異なります。
使用するテキストも、レッスンの進度も月謝も違います。
後ほどお話しますが、ヤマハ音楽教室ではグレードという試験があります。
ヤマハ音楽教室独自の能力検定制度ですが、この進度も変わってきます。
グレードについてはこちら→ヤマハ公式HPヤマハグレード
特にジュニア専門コースはレッスンのレベルも一番高く、オーディションに合格しなければ進級できません。
レベルの高いコースは総合的なレッスン時間も多く、その分レッスン料も高いです
途中でコース変更も可能
途中でコース変更も可能です。
ですが、上のコースへの変更は基本的には不可能です。
〇 ジュニア総合コース → アンサンブルコース
✖ アンサンブルコース → ジュニア総合コース
レッスンの進度が異なるからですね。
そのため、最初のコース選択はかなり重要になってきます。
しっかり確認して、ベストなコースを選んでいきましょう。
ヤマハ小学生コース|内容&口コミ体験談
それでは、それぞれのコースを1つずつ確認していきましょう。
※我が家が通っているヤマハ音楽教室についての様子をお話しします。
センターによって内容が多少異なるかもしれません。
また授業内容は新しく改定されている場合もございます。
1.ジュニア専門コース
ジュニア専門コースは、小学生コースの中で一番高いレベルが求められるコースです。
おすすめの人|ジュニア専門コース
レッスン回数も多く内容も高度なので、どのコースよりも上達は早いです。
その分、しっかり頑張らなければならないので、たくさんの練習が苦にならないことも大事です。
楽器も上級なものを用意しましょう。
レッスンデータ|ジュニア専門コース
レッスン時間 | グループレッスン 60分 個人レッスン 30分 (それぞれ月3回) |
グレード目標 | 1年生 9級 2年生 8級 3年生 7級 5年生 6級 6年生 5級 |
レッスン料 | 約19,000円/月(施設ごとに差異あり) |
教材費 | 約13,500円/年 |
進級条件 | 進級オーディションを合格した方 |
グループレッスンと個人レッスンの併用により、周りと合わせる力(アンサンブル)と個人で弾く力(レパートリー)の両方を養います。
曲をアレンジしたり創作したりするのも特徴の一つです。
こちらのジュニア専門コースが、一番本気度が高いコースです。
やる気があるお子さんが目指すコースです。
口コミ体験談|ジュニア専門コース
こちらはわが子は進んでおりませんので、友人の話を口コミします。
幼児科クラスにいた1人の女の子が、ジュニア専門コースに進みました。
幼児科レッスンでも、ピアノの腕は秀でていました。
テキストの内容は完璧で、自由時間にTVアニメで流れている曲を両手で弾いていました。
お母さんがいうには、耳コピで覚えたそうです。
ジュニア専門コースを目指すことを決めてからは、幼児科のグループレッスン以外に個人レッスンを追加しました。
そちらで、進級オーディションの勉強をしていたようです。
その甲斐もあって、進級オーディションに合格しました。
ジュニア専門コースに進みましたが、通っていたセンターではレッスンが開講されておらず別のセンターに転校していきました。
「ジュニア専門コースに入るなら、ゆくゆくはグランドピアノを」とスタッフさんから聞いたことがあります。
真偽は分かりませんが「そのくらい本気で!」ということでしょう。
ジュニア専門コースは、幼児科のレッスンが物足りなかった子や、音楽が大好きな子が進むイメージです。
自分から練習したがらないと、進んだ後が厳しいかもしれません。
2.ジュニア総合コース
ジュニア総合コースは、音楽を高いレベルで総合的に習えるコースです。
おすすめの人|ジュニア総合コース
習い事として音楽をしっかり学びたい子が選ぶコースです。
グループレッスンの他に、個人レッスンも必ず受講します(回数は選べる)。
グループレッスンの曲と個人レッスンの曲をそれぞれ学ぶので、多くの曲を練習する必要があります。
レッスンデータ|ジュニア総合コース
レッスン時間 | グループレッスン(月3回) 60分 個人レッスン(月1~3回) 30分 |
グレード目標 | 1~2年生 9級 3年生 8級 4年生 7級 5~6年生 6級 |
レッスン料 | グループ+個人月1回 約12,000円 グループ+個人月2回 約15,000円 グループ+個人月3回 約18,000円 (施設ごとに差異あり) |
教材費 | 約9,900円/年 |
進級条件 | ヤマハ音楽教室幼児科を修了した方 |
プロを目指すわけじゃないけど、音楽はしっかり学びたい方向けのコースです。
ジュニア専門コースと同様、グループレッスンと個人レッスン併用型になります。
ただし、個人レッスンについては1か月に何回受けるか選ぶことができます。
先生からは、「個人レッスンが月に1回だと曲がなかなか進まない」という理由から2回以上を勧められました。
個人レッスンの回数が増えるとレッスン料も増えるので、そこの兼ね合いも難しいところです。
グループレッスンのアンサンブルではピアノ専攻の子もエレクトーンを弾きます。
個人レッスンなしはできないの?
個人レッスンなしはできません。
総合コースを選ぶ場合は、個人レッスンを月1回以上は受けます。
口コミ体験談|ジュニア総合コース
うちの子は、最初こちらのジュニア総合コースを選択しました。
理由は「アンサンブルコースで物足りなく感じても、総合コースには変更できない」からです。
(下のコースから上のコースには変更できないため)
レッスン料との兼ね合いもあり、個人レッスンは月2回を選択しました。
そして、この時にエレクトーンも購入しました。
楽器の購入についてはこちらの記事を参考にしてください↓
総合コースのグループレッスンは、幼児科と同様エレクトーンを使って「きく、うたう、ひく、よむ」をバランスよく学習します。
パートに分かれてアンサンブルをしたり、歌も歌います。
そして、とうとう自分で考えながら楽譜も読んで弾いていきます。
グループレッスンは曲のレベルは上がりますが、幼児科のような感じです。
個人レッスンでは自分が選んだ専攻楽器(ピアノかエレクトーン)を使用します。
椅子の位置や弾く姿勢から習い、エレクトーンでは音セットの仕方を学びます。
個人レッスンは自分の練習量でテキストの進み具合も変わってくるのが特徴です。
総合コースでは、グループレッスンで2~3曲、個人レッスンで1曲は並行して習います。
そのため、家で練習する量ももかなり多いです。
小学生になり学校の宿題も出る中で、何曲も毎日練習しないといけないのはかなり大変でした。
また、親の付き添いがなくなるので、レッスン内容が分かりません。
子どもなのでレッスンで注意されたことも忘れてしまったり、勘違いで練習してる場合が多々ありました。
娘にレッスンのことを聞いても「上手にできた~」と言うので安心しきっていました。
そのため、レッスンの進度に追い付いていないことに気づかず、理解できていないままレッスンを迎える日々が続きました。
親として子どもに任せすぎていたことを反省しました。
最近は先生に「今日の娘はどうでしたか?」とレッスンの様子を聞き、どの程度レッスンを理解できているか確認を取るようにしています。
小学生になり親が付き添わなくなりますが、すべて子どもに任せるのは危険です。
先生に様子を聞いたり、家で練習を発表してもらったりして、理解度をを確認しましょう。
3.ジュニアピアノコース
ジュニアピアノコースは、ピアノの個人レッスンのコースです。
自分のペースでピアノを習いたい人が進むコースです。
おすすめの人|ジュニアピアノコース
個人の実力をアップさせたい人や、自分の好きな曲を自分のペースで弾けるようになりたい人向けです。
良くも悪くも自分のペースなのが特徴です。
レッスンデータ|ジュニアピアノコース
レッスン時間 | 個人レッスン 30分(月3回) |
グレード目標 | 1年生 10級 2年生 9級 3年生 8級 4~6年生 7級 |
レッスン料 | 約11,000円 (施設ごとに差異あり) |
教材費 | 約8,100円/年 |
進級条件 | ヤマハ音楽教室幼児科を修了した方 |
ジュニアピアノコースは個人レッスンのみです。
先生とマンツーマンのレッスンなので、苦手なところもしっかり指導してもらえます。
最初は、ピアノに正しい姿勢で座れるように椅子や足に置く補助台の高さ調整から始まります。
ピアノ専攻コースでは、ピアノだけをしっかり学べます。
エレクトーンを使うことが多いヤマハではレアに感じますね。
口コミ体験談|ジュニアピアノコース
我が家はエレクトーン専攻ですが、娘の友人がピアノ専攻コースだったのでそちらの口コミです。
ヤマハの先生はピアノもエレクトーンも両方とも教えることができますが、一応専攻楽器があるようです。
私たちの幼児科からの担任の先生は、エレクトーン専攻でした。
なので、ピアノ専攻コースを選択するときに担任が変更になりました。
ジュニアピアノコースは唯一エレクトーンを触らないコースで、ピアノに集中できます。
個人レッスンなので自分のペースで学べますが、苦手な曲になると何か月も同じ曲を弾くことがありました。
その分、得意な曲であればどんどん進めます。
良くも悪くも自分のペースなのが特徴です。
ヤマハ音楽教室にはピアノ専攻とエレクトーン専攻の先生がいるようです。
どちらの先生も両方指導できる資格を持っていますので心配しないでくださいね。
4.ジュニアエレクトーンコース
ジュニアエレクトーンコースは、エレクトーンを専門的に学ぶコースです。
希望よって、個人レッスンかグループレッスンを選べます。
おすすめの人|ジュニアエレクトーンコース
ペダル演奏などエレクトーンの独自の演奏方法を中心に学びたい方向けです。
またエレクトーンの個人レッスンを受けたい場合もジュニアエレクトーンコースになります。
レッスンデータ|ジュニアエレクトーンコース
レッスン時間 | グループレッスンの場合 60分(月3回) 個人レッスンの場合 30分(月3回) |
グレード目標 | 1年生 10級 2年生 9級 3年生 8級 4~6年生 7級 |
レッスン料 | 約11,000円 (施設ごとに差異あり) |
教材費 | 約8,100円/年 |
進級条件 | ヤマハ音楽教室幼児科を修了した方 |
ジュニアエレクトーンコースはグループレッスンの場合と個人レッスンの場合があります。
グループレッスンは人数が集まらないとクラスができないので、個人レッスンになってしまうこともあります。
ジュニアエレクトーンコースでは、足元のベース鍵盤を積極的に使ったり、ボタン操作を行ったり、エレクトーンの専門的な演奏方法を習っていきます。
ジュニアエレクトーンコースだけ特殊で、グループレッスンの場合と個人レッスンの場合があります。
希望で選べるのは魅力的ですね。
口コミ体験談|ジュニアエレクトーンコース
長女が4年生の時に総合コースのグループが解散してしまったので、自然とジュニアエレクトーンコース(個人)に移りました。
「個人レッスンも年齢的に良いかな」と前向きに考えていましたが甘かったです。
もともとグループのアンサンブルが好きでエレクトーンを頑張っていた娘は、個人レッスンは不本意だったようです。
マイペースな性格のためレパートリーは全然進まず、すっかりやる気を失ってしまいました。
先生に怒られるからつまらない→つまらないから練習もやる気が起きない→練習しないからまた怒られるの悪循環が続きました。
ジュニアエレクトーンコース(個人)のカリキュラムが悪いわけでなく、娘とは相性が悪かったようです。
個人レッスンは自分の頑張り次第でどんどん進むので、やる気があるお子さんには向いていると思います。
グループレッスンのが良いってことなのかしら?
それはお子さんの個性によって違います。
一人で集中して弾くことが好きであれば個人レッスン向き、
みんなでアンサンブルするのが好きならグループ向きですね。
5.ジュニアアンサンブルコース
ジュニアアンサンブルコースは、音楽をみんなで楽しむコースです。
レッスンの進度は一番ゆるやかで、負担が少ないのが特徴です。
おすすめの人|ジュニアアンサンブルコース
小学生のコースの中で、一番ゆとりのあるのがジュニアアンサンブルコースです。
音楽を楽しむことに重点を置きたい人や、他が忙しい人におすすめです。
レッスンデータ|ジュニアアンサンブルコース
レッスン時間 | グループレッスン 60分(月3回) |
グレード目標 | 1~2年生 9級 3~4年生 8級 ※5~6年生 7級 ※オプションで個人レッスンを併用 |
レッスン料 | 約10,000円 (施設ごとに差異あり) |
教材費 | 約9,500円/年 |
進級条件 | ヤマハ音楽教室幼児科を修了した方 |
ジュニアアンサンブルコースはグループレッスンで、レッスンの進度がゆっくりなのが特徴です。
アンサンブル中心ですが、グループレッスン中に個々のレパートリー曲も指導してもらえます。
レッスン中はエレクトーンを使いますが、自分のレパートリー曲を練習するときは専攻楽器を使用します。
口コミ体験談|ジュニアアンサンブルコース
長女は総合コース→エレクトーンコース(個人)を経て、4年生の後期からジュニアアンサンブルコースに所属しています。
低学年の頃はがむしゃらにエレクトーンと向き合っていましたが、「もっと気楽にエレクトーンを楽しみたい」と考えが変わったことから、ジュニアアンサンブルコースに変更することとなりました。
ジュニアアンサンブルコースはアンサンブル中心ですが、個々のレパートリーも見てくれます。
「レベルアップしたい!」と思ってる方より、「ゆっくりでもいいから音楽を楽しみながら成長したい」方向けです。
実際、今まで経験したどのコースよりレッスンの進み具合はゆっくりです。
グレード試験も7級を目指すには、別に個人レッスンを申し込む必要があります。
でも、高学年になり学校も6時間で宿題も増え、さらに友達とも遊びたい長女にとってはぴったりのコースのようです。
しかしそう言えるのは、低学年の時に総合コースで頑張ってエレクトーンと向き合ったからなのかもしれません。
ジュニアアンサンブルコースは音楽を楽しみたいと思う方向けのコースですが、最初にこちらを選んでしまうと「もっと専門的に習ってみたい」と思ったときに、他のグループコースに変更することが難しくなります。
よく考えて選択したいですね。
幼児科のレッスン内容が小学生バージョンになったイメージです。
一度に習う曲数も多くはないので、家での練習の負担も少ないです。
ヤマハ音楽教室|小学生のおすすめコース
すごく個人的な意見になりますので参考程度にしてください。
幼児科から最初に進むおすすめコースはジュニア総合コースです。
ジュニア総合コースなら、アンサンブル力・専攻楽器で演奏する力・個人で弾く力まで幅広く学べます。
吹奏楽のようにみんなで合わせる力はグループレッスン、苦手な分野は個人レッスンでしっかりカバーできるのもメリットです。
発表会も「グループの発表会」「個人の発表会」の両方を体験することができます。
また、成長するうちに「みんなで演奏するのが好きか」「個人で弾くのが好きか」好みも出てきます。
その時に変更できるコースの選択肢が多いのも魅力です。
少し月謝が高額なのがデメリットですが、強い希望がない限りジュニア総合コースを選んでおけば問題ないと思います。
とはいえ、コースを決めるときは本人・親・先生の意見が重要です。
しっかり話し合い、お子さんにベストなコースを選んで下さいね!
まとめ|ヤマハ音楽教室小学生のコース口コミ
本記事の内容をまとめます。
ヤマハ音楽教室には、小学生が進級する5つのコースがあります。
レッスンのレベルが高い順に並べると以下の通りです。
コースを選ぶときの注意点は次の4点です。
- 下のレベルから上のレベルに変更は困難。
- ジュニア専門コースに進むためにはオーディションを受ける必要がある。
- グループレッスン・個人レッスン・グループ&個人併用型がある。
- レッスンの進度やグレード試験の進度がコースによって異なる。
ヤマハ音楽教室の小学生コースについては以上です。
お子さんの意欲、レッスン料との兼ね合いなど、それぞれのご家庭にあったベストなコース選択ができることが、音楽を長く続けていくポイントだと思います。
思ったより変更の自由が利かないので、選択時に先生に相談したり、お子さんとしっかり話し合ったりしてくださいね。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。